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栄光の聖域 -大聖堂の光と影- [アルモニアエピソード]

大聖堂 翼廊大司教の間

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[栄光の聖域]光の大聖堂

大司教ベガ 「神のご加護があらんことを・・・」

ビンセント 「こいつを見てくれ」

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大司教ベガ 「闇の力をまといし者がどうやって聖堂に入れたのか・・・なるほど、これのおかげでしたか」

大司教ベガ 「お目にかかれて嬉しい限りです・・・私はアルモニア教団の下僕、ベガと申します」

大司教ベガ 「シュランからの紹介とはいえ、貴方は闇の子息・・・」

大司教ベガ 「今後、騎士団の要請がありましたら、調査に応じてください」

ビンセント 「ヴァンは絶対に教皇様の聖体に手を出すような人間じゃない!」

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大司教ベガ 「判断は私たちが行い審判は教団が下します・・・今ここで何を仰ってもそれは無駄なこと」

ビンセント 「新しく就任された教皇様に謁します!」

大司教ベガ 「教皇様は今聖書の解析中です・・・当分は誰も謁することは出来ません」

ビンセント 「チクショウ!」

大司教ベガ 「余計なことは考えず、神の雷槌が下る過程を遊々に眺めてください」

こんばんは、Virgin家の四女エミリアです。今夜は「栄光の聖域シリーズ第4回大聖堂の光と影をお送りします。大聖堂に入った姉御たちは、そこで聖騎士団副団長シリウス聖女アニスに出会います。彼らとの関わりの中から次第に明らかになっていく大聖堂の闇・・・。長い間秘匿されてきた地下駐屯地アポスタデロ深淵との間でくり返される聖戦の存在が大司教ベガの口から語られ、姉御たちは否応なくその渦中へと巻き込まれていくのでした・・・!

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大聖堂内のマップはこんな感じです。東端(聖堂は東西方向に建てられているのでマップの上が東となります)が祭壇のあるサンクチュアリ、その手前、人々が祈りを捧げる場所を内陣、東西(マップでは上下)に長く延びた廊下を身廊、その身廊の脇にある細い廊下を側廊身廊と交差するように南北(マップでは左右)に走る廊下を翼廊、その交差点をクロッシング、そして西端にある入り口を拝廊と呼ぶんだそうです。なんだか難しい・・・。

シリウス 「メメント・モリの従者だな?」

大聖堂 クロッシング
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ビンセント 「・・・?」

シリウス 「そんな顔をするな・・・どうせ、ヴァンというやつが捕まれば全ては収まる」

ビンセント 「ヴァンは、兄は教皇様を殺害するような人間じゃねぇ!」

シリウス 「なるほど、奴の弟か・・・ふッ、笑わせるな!理由などお前たちがメメント・モリというだけで十分だ!」

シリウス 「いずれにしてもだ、闇に魂を売ったお前たちは人間の皮を被った悪魔に過ぎない!」

シリウス 「はてさて、教皇様は何故この悪魔たちを抱き込もうとしたのか・・・さっぱりわからん」

アデ 「頑なだねぇ」

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シリウス 「何か言ったか?」

アデ 「いやね、大聖堂を闊歩する聖騎士団関係者がこうも単純なレッテル貼りに余念が無いとは・・・あたしに言わせれば、それこそお笑いぐさなんだけどね」

シリウス 「この私を愚弄する気か!?」

アデ 「ここにいるメメント・モリを先に愚弄したのはあんただよ」

シリウス 「な・・・何ッ!?」

シリウス 「アルモニア全体が凶暴になった獣たちによって脅威を受けているのは、全部メメント・モリの仕業ではないのか!」

シリウス 「おかげで罪もない第1部隊までが獣狩りに駆り出される始末だというのに」

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アデ 「おやおや、その箱入り部隊が街の人々の安全を確保するために最前線へ駆り出されたのが、お気に召さないってのかい?」

シリウス 「くッ・・・!とにかく、お前たちなら獣をけしかけるくらいやりかねんだろ!」

ビンセント 「思い込みのひどいやつだな」

シリウス 「ふんッ、この前そのヴァンという殺人犯もここに来たらしいじゃないか」

シリウス 「そのうち逮捕されて火刑台に上がるだろうから、その時まで大人しくしていることだ」

聖騎士団の一員と思われる男は捨て台詞を残して何処かへ行ってしまいました。

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(上のSSをクリックすると拡大してご覧いただけます)

アイリ 「もぉ、いつものこととはいえ、姉御にはハラハラさせられるわね」

アデ 「あたしはただ感じたままを言葉にしてるだけだよ」

カリュケ 「うふッ、アデさんのアデさんたる所以ですね」

イオン 「あれは・・・?」

ビンセント 「聖女様・・・さ」

イオン 「ほぉ・・・ちょっと、話をしてくる」

グランディス 「・・・浮気者」

大聖堂 内陣
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聖女アニス 「あ・・・あの」

イオン 「何でしょう?」

聖女アニス 「シリウスをあまり憎まないでください」

聖女アニス 「平和だったこのアルモニアがいきなり混乱状態になってしまって彼は焦っているのだと思います」

聖女アニス 「メメント・モリが教皇様を殺害したと皆が口を揃えて言いますが・・・私はそうは思いません」

聖女アニス 「教皇様は皆を愛していました・・・それがメメント・モリであったとしても・・・」

聖女アニス 「貴方の連れの方の目を見る限り、悪人だとは思えないのです」

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イオン 「なるほど・・・ビンセントのことをご覧になられていたのですね」

聖女アニス 「えぇ・・・そちらの方、目に殺気がありません、何か悪いことを考えているようには思えません」

聖女アニス 「ぁ・・・失礼しました、私ったら勝手なことばかり・・・」

ビンセント 「そう言ってもらえると助かるぜ・・・天使ってのがいるとするならば、きっとあんたのような人なんだろうな」

聖女アニス 「あ、あ、あの、でも、疑われるような行動は控えてください・・・おわかりでしょうけど、貴方はここでは歓迎されていませんから」

ビンセント 「あぁ、肝に銘じとくよ」

聖女アニス 「ぁ・・・あの・・・」

ビンセント 「・・・?」

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聖女アニス 「失礼じゃなければ一つお願いしてもいいでしょうか?」

ビンセント 「聖女様の願いとあらば・・・」

イオン 「なんなりと」

アデ 「あ~ぁ、二人して鼻の下、伸ばしちゃって」

ビンセント 「くッ、そんなんじゃねぇ・・・ここで行動するには誰であれ味方を作る必要があるんだよ」

イオン 「それが聖女様の後ろ盾とあればこれ以上心強いものはない・・・だろ?」

ビンセント 「お前、キザな野郎だと思ってたが、意外とわかってるじゃねぇか」

イオン 「ハハハ、それはどうも」

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聖女アニス 「ぁ・・・あの・・・全部聞こえてますけど・・・」

アデ 「ほら、聖女様がお困りだよ」

カリュケ 「で、その頼みって何です?」

聖女アニス 「教皇様は水仙の花がお好きでした・・・私もそうです」

聖女アニス 「水仙の花は神に祈りを捧げる際、祭壇に飾るきれいな花です」

聖女アニス 「それまでは農場で働く人々が摘んできてくれましたが、農場が閉鎖されてからはこの大聖堂から水仙の花がほとんど消えてしまいました」

聖女アニス 「もしできましたら、農場からその水仙の花を持ってきて下さいませんか?わ、私は街の外には出られないのです・・・」

姉御たちは水仙の花を求めて外郭地域ラティーナへ向かいます!

アルモニア ラティーナ
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(上のSSをクリックすると拡大してご覧いただけます)

水仙の花はマップ中央にある建物の周囲で簡単に見つかりました。これを数本摘んで聖女アニスに届けます。

聖女アニス 「あ、ありがとうございます!」

ビンセント 「こんなことで良かったら、またいつでも手伝いますよ」

大聖堂 内陣
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聖女アニス 「他の人たちはみな誤解しているのです・・・貴方たちは本当に親切で優しいのに・・・」

ビンセント 「・・・嬉しい言葉だ」

聖女アニス 「あ、あの・・・」

ビンセント 「はい?」

聖女アニス 「頂いたこの花を、貴方たちのお名前で祭壇に飾って頂けませんか?」

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ビンセント 「お安い御用です」

ビンセント聖女アニスによって束ねられた水仙の花束を祭壇に飾ります。

大聖堂 サンクチュアリ
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ビンセント 「水仙の花がより華やかで明るく輝くようだ」

ビンセント 「オレもアルモニア人・・・水仙の花は好きだ」

ビンセント 「だが、この花には人々が知らない悲しい物語がある」

ビンセント 「・・・(まるで彼と彼女のように・・・)」

彼と彼女って、ヴァンオルネラさんのことかしら・・・?(-新大陸編-参照)

大聖堂 内陣
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聖女アニス 「ありがとうございました」

ビンセント 「どういたしまして」

聖女アニス 「これは聖堂からのお礼です・・・」

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聖女様からもらったお礼の中に、アルモニア聖水がありました・・・。

シリウス 「お前たち・・・」

大聖堂 内陣横
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[栄光の聖域]シリウスの信頼 (上のSSをクリックすると拡大してご覧いただけます)

アデ 「まだ何か用かい?」

シリウス 「ぅ・・うむ・・・礼が、その、言いたくて・・・」

ビンセント 「メメント・モリ嫌いが一体何の礼だって?」

シリウス 「・・・アニスは聖女として選ばれてから一度も街の外には出ていない」

シリウス 「感情の表現が苦手で他人に何かを命じたり、いや、頼んだりすることすらできなかった」

シリウス 「その彼女が、君たちに水仙の花を持ってきて欲しいと頼んだ」

シリウス 「このところ水仙の花が手に入らなくなり、水仙の花を飾ることなく礼拝することが多かったから、彼女も気にしていたんだと思う」

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イオン 「それにしても、随分と水仙の花に拘るね」

シリウス 「他国の人間にはわからないだろうが、水仙の花はこのアルモニアを象徴する花だ」

シリウス 「大聖女様も大事にしていた花だったし、歴史的にも聖女として選ばれた方々は皆等しく水仙の花を心の拠り所とされていた」

シリウス 「多くのアルモニア神民たちも水仙の花を愛している・・・かくいう私だって・・・な、なんだ?可笑しいか?」

アデ 「いいや、可笑しいことなんかないけど・・・あんたみたいに頑なな男から花を愛するなんて聞かされて驚いただけだよ」

グランディス 「農場が閉鎖されたとはいっても貴方たちのような騎士団があるのに、だれも水仙の花を持って来なかったのは何故?」

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シリウス 「正直、それどころじゃなかった・・・多くの聖騎士団員たちが不在なのだ」

カリュケ 「結構暇そうな連中も街にいたけど・・・?」
(神聖市国アルモニア編)

シリウス 「それは・・・」

シリウス 「いずれにしてもだ、他人のために危険を顧みず行動している君たちを見ていると、悪い人間とも思えない」

アデ 「ようやくレッテルをはがす気になったのかい?」

シリウス 「先刻は失礼した・・・もちろん、君たちを、メメント・モリを信頼したわけではない・・・」

ビンセント 「・・・」

シリウス 「それと、私も一つ頼みたいことがあるのだ・・・」

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ビンセント 「まずは、聞いてからだ」

シリウス 「農場が閉鎖されてから、教民たちの食料と生活必需品の全てを外部から輸入して賄っている」

シリウス 「もちろん、教団は教民支援政策として莫大な予算を割り当ててはいるが、それもいつまで続くか分からない」

シリウス 「どうだろう、君たちも農場の獣退治を手伝ってくれないだろうか?」

カリュケ 「聖騎士団やアルモニア正規軍、自警隊は一体何処に?」

シリウス 「それぞれ外郭地域のモンスター討伐に出払っている」

シリウス 「数ヶ月前からそんな状態で、内部警備力を除いてほぼ全てが出払ってしまっている現状では、近場の農場まで手が回らない」

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カリュケ 「それで?あたしたちには何か見返りがあるの?まさかメメント・モリを見逃す代わりにだなんて言わないわよね?」

シリウス 「貴家門のアルモニアでの活動一切を聖騎士団副団長シリウスリゲルの名に於いて公式的に支援する」

アデ 「ふ・・・随分と確かな後ろ盾ができたじゃないか?」

ビンセント 「・・・」

アルモニア ラティーナ
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(上のSSをクリックすると原寸大でご覧いただけます)

ラティーナで猛獣狩りに勤しむ6人!でも、油断するとすぐに堕落のレベルが上昇してしまいます・・・。

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(上のSSをクリックするとそれぞれ拡大してご覧いただけます)

聖騎士団副団長シリウスの依頼を終え、姉御たちは大聖堂に戻ります。ちなみに堕落のデバフは大聖堂内で過ごすことにより自然に軽減されるんですって。(一番効果的なのは聖女様の側で祈りを捧げることなんだそうですけどね) 

シリウス 「片付いたのか?」

大聖堂 クロッシング
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(上のSSをクリックすると拡大してご覧いただけます)

イオン 「とりあえず目に付く限りの獣たちは全部排除したんだが・・・ちょっと気になることがあった」

シリウス 「気になることとは?」

イオン 「連中の体から赤い鉱石のようなものがドロップした・・・人為的に埋め込まれたものかも知れない」

シリウス 「それが獣たちが凶暴になった原因だというのか?」

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アイリ 「おそらくね・・・(その犯人も大方察しがついてるけど・・・)」

シリウス 「・・・申し訳ないが、今一度農場へ行ってその鉱石を持ってきてくれないか?それを解析すれば、閉鎖された農場を再開させる方法が見つかるかも知れない」

カリュケ 「そぉ言うと思って持ってきたわ」

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シリウス 「これがそうなのか?」

カリュケ 「えぇ、正真正銘、獣たちの体に刺さるように埋め込まれていた石よ」

シリウス 「了解した・・・以後、貴家門のアルモニアでの活動を公式的に支援しよう」

シリウス 「ついては、大司教様が改めて話がある仰っていたので、行って欲しい」

大聖堂 翼廊大司教の間
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大司教ベガ 「皆様が聖女様とアルモニア教民の為に力を尽くしてくださったという話は聞きました・・・心から感謝します」

ビンセント 「・・・(たちの悪い人物じゃねぇみたいだな・・・)」

大司教ベガ 「貴家門に属しているメメント・モリの従者も悪意を持っているようには見えません」

ビンセント 「・・・(ちッ、勿体ぶった言い方だぜ・・・)」

大司教ベガ 「ですが、教皇様を弑逆した第一容疑者がそのメメント・モリの悪魔だという事実には変わりありません・・・」

アデ 「その一言は余計だよ・・・真実が分かるまではね」

大司教ベガ 「・・・」

大聖堂 翼廊
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[栄光の聖域]大司教達の考え (上のSSをクリックすると拡大してご覧いただけます)

アイリ 「ねぇ、あの聖騎士が言ってた公式的に支援って、何処まで本当か確かめてみない?」

ビンセント 「どういうこった?」

アイリ 「他の司教に話が通じてるか、直に聞いてみるのよ」

カリュケ 「今後の動き方を決める判断材料になるでしょうね」

ビンセント 「なるほど・・・だったら、ちょうどいい相手がいる」

イオン 「それはどういう御仁かな?」 

ビンセント 「大司教のすぐ下、この大聖堂内のno.2ってところだな」

大聖堂 翼廊南の間
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(上のSSをクリックすると拡大してご覧いただけます)

司教レノン 「貴家門が今回ラティーナ地域の獣たちを討伐してくださったVirgin家門ですか?」

アイリ 「えぇ、そぉよ」

司教レノン 「心から感謝致します・・・教民たちの痛みを見守るしかなかった私としてはとても辛い日々でした」 

アイリ 「・・・(確かに話は通ってるみたいね・・・)」

アデ 「だったら、何故、直接動かなかったんだい?」

アイリ 「・・・(姉御ったら、また・・・)」

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司教レノン 「私の担当は教団の学術研究です・・・教団の軍事統率権はベガ様の管轄で・・・」

アデ 「ふん、街の人間たちの苦しみを見るに見かねていたのなら、その言い草はないと思うけどねぇ?」

司教レノン 「・・・数ヶ月前、聖騎士団の第1部隊が外郭地域のモンスター討伐に出掛けました」

司教レノン 「ところが、彼らは未だに誰一人として戻ってきていません」

司教レノン 「おかしいとは思いませんか?」

アイリ 「全滅したとか?」

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司教レノン 「こう言っては失礼かも知れませんが、貴家門程度の人数で排除できるモンスターたちを相手に、我が教団随一の戦力を誇る聖騎士団が全滅するなど信じ難い話なのです」

アデ 「大司教が兵力を他に回したってことかな?」

司教レノン 「そこまで拡大して解釈されることはお控え願いたいところですが、しかしながら、完全に否定できないのも事実です」

司教レノン 「それというのも、大司教の最近の行動に不審な点があるのです」

アデ 「ほぉ・・・?」

司教レノン 「そこで、大司教の最近の動きを探って欲しいのです」

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ビンセント 「何でそんなこと、このオレたちがやらなきゃならねぇんだ?オレたちはついさっき、ここに着いたばかりなんだぜ?」

司教レノン 「けれども、短時間のうちに聖騎士団副団長の名に於いて公式的な支援を受けられる家門などこれまで有りませんでした・・・信頼されていればこそ大司教の動きも探り易いかと・・・」

カリュケ 「で?」

司教レノン 「で、とおっしゃいますと?」

カリュケ 「私たちがあなたの手伝いをする見返りは?と聞いてます」

司教レノン 「なるほど・・・メメント・モリの存在を忌み嫌う大司教を牽制し、アルモニア大聖堂での全ての活動を教団として公式的にサポートするというのは如何でしょう?」

司教レノンの提示した条件を呑んだ姉御たちは、まず大聖堂内にいる他の司教たちに声をかけてみることにしました。

大聖堂 身廊
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イオン 「大司教ベガ様の言葉に甚く感銘を受けた者です・・・あの方について何かお話いただけませんか?」

司祭パウロ 「優しくてお心の広い方です・・・全ての教民たちを大切にしてくれます」

イオン 「最近、大司教様が特に気に掛けておられたようなことはありませんか?」

司祭パウロ 「さぁ・・・ぁ!そういえば、聖騎士団出兵式の際、彼らに直々に聖杯の聖水を与えました」

イオン 「それは特別なことなのですか?」

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司祭パウロ 「大司教以上の教団委員会の方々が聖杯の聖水を直接授けるというのは、聖戦への出兵という崇高な犠牲のための儀式ですから、とても異例なことです」

司祭パウロ 「もちろん、聖騎士団にとっては何より栄光ある儀式なのです」

イオン 「なるほど・・・常ならば獣退治如きではあり得ない大司教の配慮だった、ということですね」

司祭パウロ 「何か特に気に掛かることでも有ったとしか思えませんでしたね」

大聖堂 身廊
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カリュケ 「最近、聖騎士団の出兵式があったそうですが、一度見てみたいものです・・・その時の話を何かお聞かせいただけませんか?」

司祭プランツ 「さぁ・・・私は教団に身を置いてはいますが、噂には疎いので・・・」

司祭プランツ 「そういえばこの前、聖騎士団の姉妹が聖戦に参加することになったと喜んでいる様を見掛けたことがあります」

カリュケ 「農場を徘徊する獣退治ではなかったのですか?」

司祭プランツ 「紙の為に闘う戦争が聖戦ではありませんか?獣退治如きで聖戦とはおこがましい・・・」

大聖堂 身廊
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(上のSSをクリックすると拡大してご覧いただけます)

アイリ 「二人の話からすると、姉御の推察通り、聖騎士団の相手は農場の獣たちなんかじゃないってことね」

ビンセント 「確たる証拠が欲しいな・・・」

アイリ 「今少し確かめてみましょう」

ビンセント 「どうやって?」

アイリ 「噂話ならこんな所に引き籠もっている連中より街の人の得意分野よ!」

大聖堂の外へ出て街の人たちからも情報を集めます。って、何だか謎解きミステリーみたい!

街の男マルティン 「何か御用ですか?」

アルモニア 商店街
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カリュケ 「以前来た時と比べ街に活気が無くなっているような気がするんですが、何かあったのでしょうか?」

マルティン 「ご存知ありませんか?教皇様弑逆事件のことを?」

カリュケ 「そのことなら耳にしていますが、それだけでしょうか?」

マルティン 「その前後で聖騎士団がバタバタと駆け回っているのを見ましたね」

カリュケ 「事件の後ならともかく、それより前にもですか?」

マルティン 「確か・・・モンスター討伐の出兵式があり、聖水をただで配ったなんて事もありましたよ」

カリュケ 「農場の獣たちですね?」

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マルティン 「でもねぇ・・・一つ腑に落ちないことがあるんですよ」

カリュケ 「・・・それは?」

マルティン 「出兵式は礼拝堂で執り行われたのですが、その日、城門をでた聖騎士がただの一人もいないらしいんですよ」

カリュケ 「正門を通らないと外へは出られないのですか?」

マルティン 「私たちの知らない他の出口があるのかも知れませんけどね」

花売り少女スサナの店
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花売り少女スサナ 「いらっしゃ・・・あら、あなたは先刻の?」

ビンセント 「忙しいとこ悪いんだが、ちょっと聞きたいことがある」

スサナ 「もしかして、私の個人情報?会ったその日に一目惚れしちゃったとか!?」

ビンセント 「そ、そんなんじゃねぇ!」

スサナ 「ホホホ、冗談ですよ・・・」

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スサナ 「女の秘密みたいなものでなければ大丈夫、何でも聞いてくださいな」

ビンセント 「この数ヶ月程の間に聖騎士団が出兵したのを見たことは?」

スサナ 「いいえ、記憶にはありませんね・・・そうそう、城門の前にリエルという子がいるんですが、彼女、毎日のようにそこで遊んでいるので、出入りしているほとんど全ての人を見ているはずです」

スサナ 「その子の口からも、聖騎士団が門を出入りしたという話は聞いたことがありませんね」

スサナ 「考えてみれば変ですよね・・・獣退治に向かったはずの聖騎士団を何故リエルは見損なったのでしょう」

ビンセント 「・・・(言葉通り、見ることができなかったってことだぜ・・・!)」

アルモニア 大聖堂大路
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(上のSSをクリックすると拡大してご覧いただけます)

イオン 「出兵式は執り行ったけれど、出兵はしなかった、ということも考えられるが?」

アイリ 「つまり別の場所へ向かったのではなく、出兵そのものが行われなかったってこと?」

ビンセント 「だったら、騎士たちは今どこにいるってんだ?」

イオン 「さぁ・・・今少し手掛かりが欲しいところだけど」

アデ 「輜重・・・大規模な戦闘をするなら用意するはずだろ?」

アルモニア 居住区
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大富豪アンドレス 「もちろんあった!結構な仕入れだったよ・・・なにせ他ならぬ第1聖騎士団の出兵だ、用意した物資も半端じゃなかったね」

イオン 「その物資自体は聖堂内に搬入されたのですか?」

アンドレス 「何だいあんたたち・・・まさか教団内部の監査委員か何かなのか?」

イオン 「ぇ・・・えぇ、そんなものです・・・」

アンドレス 「ま、いいや、この俺は清廉潔白だから何を調べられても困ることは・・・?」

イオン 「どぉかしましたか?」

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アンドレス 「ぁ、いや・・・実は、今考えるとちょっとおかしいことがあった・・・」

イオン 「それはどんな?」

アンドレス 「あの時、教団の仕入れた物資、糧食が相場より随分と高かったんだ」

イオン 「それが何か?」

アンドレス 「考えてもみろよ、教団だって無尽蔵に財源を持ってるわけじゃないだろうから、予算ってのがあるはずだ」

アンドレス 「それなのに、あの時は金に糸目をつけずに大量の物資や糧食を慌てて掻き集めたように思えるんだなぁ・・・な、おかしいだろ?」

アンドレス 「まぁ、上の方々にも何か考えがあってのことなんだろうけど、使えきれずに余らしたりすれば、それはそれで大損なんじゃないかなぁ」

アルモニア 大聖堂大路
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ビンセント 「間違いねぇ・・・出兵は行われたんだ!でなければ大量の物資や糧食をドブに捨てたことになる!」

アイリ 「・・・決まりね」

アデ 「そろそろいいんじゃないかい?あのレノンとか言う司教に報告しても・・・」

司教レノンの元へ向かう途中、側廊の一角でグランディスが曰くありげな落とし物を拾います・・・。

大聖堂 側廊
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[栄光の聖域]補給品は何処へ・・・

グランディス 「アデさん、ここに何か・・・」

アデ 「ふ・・・これはまた、随分と都合良く・・・まるでどうぞ拾ってくださいと言わんばかりの落とし物じゃないか?」

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グランディス 「・・・えぇ」

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司教レノン 「むぅ・・・これは物資の代金明細書ですね」

大聖堂 翼廊南の間
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(上のSSをクリックすると拡大してご覧いただけます)

イオン 「代金明細を秘匿しておく理由は何です?」

司教レノン 「これは横流しされたものだからでしょう」

一同 「!?」

司教レノン 「過度な予算を費やして仕入れた物資を引き抜いた・・・一種の横領ですね」

司教レノン 「貴方たちの情報とこちらの情報部の報告は全て一致しています・・・物資の在庫数不足と聖騎士団の出兵した痕跡がないということ・・・」

ビンセント 「一体、この聖堂内で何が起きてるってんだ?」

司教レノン 「全ては大司教がご存知のはず・・・ベガ兄弟のところへ参りましょう」

大聖堂 翼廊大司教の間
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大司教ベガ 「Virgin家門、レノン兄弟まで・・・何か御用ですか?」

司教レノン 「第1聖騎士団はどこに出兵したのですか?」

大司教ベガ 「それは何のことかね?既にモンスター退治の為、外郭へ向かったはずだが?」

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司教レノン 「私どもの調べたところ、門外へ出た聖騎士はここ数ヶ月の間、一人もいないことが分かっています」

大司教ベガ 「・・・」

大聖堂 翼廊大司教の間(ミッションエリア)
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ミッション「昨日夜俺の食パンはどこに行ったのか?」

司教レノン 「申し訳ありませんがベガ兄弟、その沢山の物資が何処に消えたのか、説明してくださいませんか?」

大司教ベガ 「・・・」

司教レノン 「兄弟よ、これは横領です」

大司教ベガ 「全てアルモニアの為、そう理解して欲しい」

司教レノン 「何がですか?横領?もしくは聖騎士団の行方不明がですか?」

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[栄光の聖域]それぞれの使命

司教レノン 「隠さずに話してください・・・既に大司教兄弟の話は信頼を失っています」

大司教ベガ 「・・・」

司教レノン 「兄弟よ!私は兄弟を信頼したいのです!どうか私の信頼を試すようなことはしないで欲しい!」

司教レノン 「大司教!」

大司教ベガ 「Virgin家門、煩わせてすまないが、ここにアニス様とシリウス卿を呼んできてください・・・皆揃ったところで話をさせてもらいます」

大聖堂 翼廊大司教の間(ミッションエリア)
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ミッション「光と影、アルモニアの真実」 (上のSSをクリックすると拡大してご覧いただけます)

大司教ベガ 「それでは始めましょう」

司教レノン 「一つ残さず、何もかもお話ください」

シリウス 「な、何のお話でしょうか?」

司教レノン 「数ヶ月前、聖騎士団第1部隊がモンスター討伐のために出征したが、街の外へ出たという報告が1つもない・・・だが、その第1部隊と団長のウィリアムは忽然と消えてしまった」

司教レノン 「さらに、最近の財政を精査したところ、教団の予算の半分以上が物資の購入に充てられている」

司教レノン 「ところが買い集められた物資はこの大聖堂内の何処にも見当たらず、代金明細書だけが残っている」

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司教レノン 「これは一体、どういうことなのでしょう?ご説明願いたい」

大司教ベガ 「さてと、どこから話せばいいか、迷うところですが・・・」

大司教ベガ 「レノン兄弟の言ったことは全て事実であり、偽りの欠片もありません」

大司教ベガ 「まず、聖騎士団第1部隊と団長のウィリアムは街の外へ向かったのではありません」

シリウス 「!!?」

大司教ベガ 「アルモニアは人間が歴史を記録する前から存在していたということは、よくご存知だと思います」

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大司教ベガ 「過去、深淵と呼ばれていた異界を相手に、この国の英雄たち幾度も聖戦をくり返してきました」

大司教ベガ 「長い間流してきた血をその対価に、ついに英雄たちは彼らを退けることに成功しました・・・そう、彼らが辿ってきた道を塞いで現世界と深淵とのリンクを完全に切り離したのです」

ビンセント 「・・・(彼らに関する話なのか・・・?)」

大司教ベガ 「それからも彼らは地上に向かって侵攻を企て、その都度、我々の先祖たちの手によって阻止され、現世界は守られてきたのです」

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大司教ベガ 「そしてまさにこの地に、深淵の邪気を払うための聖堂を建てました・・・それが現アルモニア大聖堂なのです」

司教レノン 「・・・」

大司教ベガ 「我々の先祖は深淵から世界を守るために戦い続けました・・・人間としての試練を乗り越えようとしたのです」

大司教ベガ 「そうした聖戦の末に、今の世界があるのです」

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大司教ベガ 「ところが、最近、深淵の気運が再び強まり始め、ウィリアム率いる聖騎士団第1部隊が深淵の侵攻を阻止すべく出征したのです」

一同 「!!?」

大司教ベガ 「私から話せるのはここまでです・・・これ以上の話は極秘として扱われているので、教団の最高委員会の承認が無いと話せません」

シリウス 「な、なんということだ?!このアルモニアにそのような隠された一面があったとは・・・!?」

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司教レノン 「日が当たるところには、必然、闇と影も存在する・・・ベガ兄弟の言葉通り、この大聖堂は闇を覆い隠すための光でしかなかったのでしょう」

大司教ベガ 「購入した物資は全てウィリアムの第1部隊に補給しました」

大司教ベガ 「皆さんに今まで真実を語れなかった私の立場を、ご理解ください」

司教レノン 「一人で抱え込まれた兄弟の気持ちを思うと、胸が痛みます・・・」

シリウス 「そ、それで、今第1部隊とウィリアム団長は何処にいるのです?」

大司教ベガ 「ここのすぐ下です」

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一同 「!!?」

大司教ベガ 「アルモニア大聖堂の真下、深淵との決戦のために開かれたアルモニア地下駐屯地、アポスタデロです」

大司教ベガ 「今、この事実を知ることになった皆様も、アルモニア、ひいては世界のために、これから為すべきことを為して頂きます」

大司教ベガ 「そこの開拓家門の皆さんにも我々の聖戦に助けの手を貸して欲しい!」

イオン 「私たちがですか?」

大司教ベガ 「今、お話ししたことは全てアルモニア教団内でも最高機密に属する事柄です・・・お察しください」

アデ 「事情はわかった・・・けどね、あたしたちがここに来たのには別な理由があるんだよ・・・だから、その依頼はお断りだ」

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聖女アニス 「・・・」

大司教ベガ 「貴家門に所属している闇の聖職者もメメント・モリの一員です」

大司教ベガ 「アルモニア神民のためにも、力をお貸しいただくよう重ねてお願いします」

大司教ベガ 「その代わりこの一件が収まったら、貴家門がこの地で為さなければならないことを、聖堂をあげてサポートしましょう」

アデ 「・・・」

アイリ 「姉御・・・」

大司教ベガ 「聖なる戦いなのです!彼らを防ぎ止めて世界の平和を維持することこそ、主によってこの私たちに課せられた試練なのです!!」

深淵との聖戦!?まさか姉御たち、そんな恐ろしい戦いに加わるつもりなの・・・!!?

大聖堂 クロッシング
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[栄光の聖域]聖騎士の決心

シリウス 「私は今まで貴方たちを誤解していたようです・・・異国のことに力を貸すということがどれほどの決断なのか、私にもわかります」

シリウス 「噂で聞いていた闇の聖職者も、実際に会って話してみれば私たちと何も変わらない人間でした・・・」

ビンセント 「当たり前じゃねぇか!それともなにかぁ、このオレが生け贄を捧げて人の生き血をすするような悪魔の使徒だとでも思ってたのか?!」

シリウス 「はい・・・ぁ、いいえ、さすがにそこまでは・・・」

ビンセント 「ちッ、嘘をついても顔に全部書いてあるぜ」

シリウス 「と、とにかく、準備が終わり次第、私は地下駐屯地へ向かいます!」

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ビンセント 「なぁ、アデリーナさんよ・・・オレはこの話、どうも気乗りがしねぇ」

アデ 「深淵の輩が怖いのかい?」

ビンセント 「そんなんじゃねぇ・・・!ただ、ヴァンがここでやろうとしていることと深淵の存在は、きっと繋がってると思うんだ」

アイリ 「だからといって、あなたのお兄さんが深淵の側ってことはないのでしょう?」

ビンセント 「・・・(深淵・・・確かアビスと言ったっけ?あまりいい予感がしないぜ・・・)」

司教レノンが呼んでいると聞いて、姉御たちは翼廊南の間へ向かいます。

司教レノン 「ありがとうございました・・・兄弟の勇気ある行動のおかげで多くの真実が明かされました」

大聖堂 翼廊南の間
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ビンセント 「アルモニアの地下が深淵への入り口だったとは・・・今でも信じ難い話だぜ」

司教レノン 「それは私も一緒です・・・教団最高委員会が秘匿している機密は想像以上に多いようです」

司教レノン 「ベガ兄弟の一連の行動は、アルモニアの歴史に残るやも知れません」

司教レノン 「闇の兄弟もこのアルモニアのため、否、世界のためにご協力いただけると信じています」

ビンセント 「そうは言うけどよ、なんでオレがこの件に関わらなければいけないのか、さっぱり分からねぇんだ」

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司教レノン 「お忘れですか?闇の兄弟の兄にあたる方が今どのような状況に置かれているかを?」

ビンセント 「あぁ!?オレの弱みにつけ込んで、強請ろうって魂胆なのか?」

司教レノン 「いやいや、そんな風にとられてしまいますと寂しい限りです」

ビンセント 「いつから教団は神への信仰ではなく、取引でことを進めるようになったんだ?教団の顔たる人間の言葉とも思えねぇ!」

司教レノン 「私は良かれと思い、話したまでです・・・互いに悪くない条件かと思いますが?」

ビンセント 「教皇様の耳に入ったら怒りを買うことになるだろうな」

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司教レノン 「・・・」

ビンセント 「他に手が無さそうだから協力してやるが、いつかこの件はあんたらに刃となって跳ね返るだろうよ!」

司教レノン 「世界を救って地獄に落ちるのであれば、甘んじるつもりです・・・過去、彼らがそうしたように」

司教レノン 「それが神のご意志であれば・・・」

ついに、姉御たちは深淵との聖戦に加わることを決心しちゃったみたいです!?一体、どぉなるの?とっても心配です!!

 

栄光の聖域 -エン セルラル- に続く)

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