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神聖アルモニアEPISODE2 ~混沌の寺院~2 [アルモニアエピソード]

シリウス 「そうですか・・・そう仰られるのも仕方のないことだと思います」

大聖堂 身廊
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シリウス 「愛する人が皆深淵の群れの犠牲となる間、教団は高みの見物を決め込んでいたのですから・・・」

ロト 「何のことだ?」

シリウス 「深淵との抗争について知った後、教団の機密地域を調べてみました」

ロト 「機密地域?」

シリウス 「アルモニアの歴史が記録されている文書が大量に保管されている部屋のことです」

シリウス 「本来は大主教級の教団関係者だけが入ることを許される場所ですが、深淵の存在を知った私のような人間にも立ち入る許可が降りたのです」

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シリウス 「私はそこで“聖戦”というタイトルがつけられた文書を開いてみました」

シリウス 「深淵との聖戦は2度行われましたが、1次聖戦に関する記録は一つも残されていませんでした」

シリウス 「2次聖戦に関する文書に目を向けると、私たちの知る名前がいくつも記載されていました」

グランディス 「誰?」

シリウス 「ヴァン、ウィリアム・アルフェランツ、ローラ・コンスタンス・・・です」

一同 「!?」

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シリウス 「彼らは共にその時代を生きた人々なのです・・・ヴァンと団長に関する文書はいずれも強い封印が施されていましたが、ローラ様に関する文書には次のような記載があったのです」

シリウス 「ローラ様のご両親は聖戦当時、教団によって強制徴集され聖戦で散華した、とありました」

シリウス 「そして、これはちょっと意外でしたが・・・彼女には双子の妹がいたそうです」

シリウス 「名前は封印がかかっていて確認できませんでしたが・・・ご両親を喪い失意のどん底にいた中で、その方は教団に身を寄せ、後に近衛隊に配属されたそうです」

ロト 「両親を死に追いやった教団に身を寄せるなんて・・・ちょっと信じられないぜ?」

シリウス 「彼女の強固な信念と強い信頼が、失意の底にあったローラ様を立ち直らせた、と記録されていました」

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シリウス 「残念なのは・・・彼女もまた2次聖戦の終盤に参戦して散華されたということです

ロト 「両親だけでなく実の妹まで・・・」

シリウス 「仰る通りです・・・ローラ様の心の中には決して教団と相容れない感情が残っているのかもしれません」

一同 「・・・」

シリウス 「ローラ様のことでしたら、団長がもっと詳しいことをご存知かもしれません」

こんばんは、Virgin家の四女エミリアです。ローラさんを追ってエルテンプロへ進出したロト君たちが見たものは・・・かつて死者の大地に現れビンセントアビス教本を授けたあの悪魔ナバスでした!一方、ヴァンローラさんに対する懲罰委員会を開き二人に厳罰を下そうとする大司教ベガの企みは阻止できるのか?アルモニアepisode2 はいよいよ佳境にさしかかります!

アポスタデロ 団長のテント
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[闇に染まりし者]アビスの感情

ウィリアム 「ローラの何が知りたい?」

ロト 「2次聖戦の時、彼女の妹が亡くなったと聞いたが、本当か?」

ウィリアム 「・・・!」

グランディス 「答え難い質問ですか?」

ウィリアム 「いや、君たちも知っておくべき話だ・・・ユリアナコンスタンス、ローラの妹の名前だ」

ウィリアム 「2次聖戦の終盤、深淵の軍隊に押し込まれて我々はこのアポスタデロまで後退した・・・本来、我が駐屯地はここよりずっと奥にあったのだ」

ウィリアム 「大勢の兵力が後退する過程で、ある程度の犠牲は仕方なかった・・・私も殿<しんがり>として散華する覚悟はできていた」

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ウィリアム 「メメント・モリである親友と・・・ユリアナ、そして聖なる槍と呼ばれていたレナと1個中隊で構成された部隊だった」

プシュケ 「本体を逃がすために死を覚悟の上で時間稼ぎをしたわけだ・・・」

ウィリアム 「退却戦に於いては誰かがやらなければならないことだった・・・皆、自分の友や家族を守ろうとする気持ち一つで志願した」

ウィリアム 「時間稼ぎは上手くいっていた・・・あの女が現れるまでは・・・」

ロト 「あの女?」

ウィリアム 「アビスから派生して生まれた深淵の破片とは別の存在・・・記憶を喰らうナバスだ」

ビンセント 「何だって?!」

ロト 「あんた、いつの間に・・・」

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ビンセント 「今、ナバスって言ったよな?!」

ウィリアム 「あぁ、あの女が現れて戦況は一気に激しさを増し、被害が続出した・・・ナバスという名の深淵は恐ろしく強かった」

ウィリアム 「残りの戦友を守るという一心でナバスに挑んだのだが、返り討ちにされてしまったよ」

ウィリアム 「これまで、と思って眼を閉じたが、レナがナバスの手から私を守り、私の親友とユリアナがナバスに向かっていった」

ウィリアム 「もう身体が満足に動かなかった私は、後退しろというユリアナの“イヤリングの盟約”によって部隊の仲間の助けで帰ってくることが出来た」

ウィリアム 「だが、彼らは帰って来なかった・・・」

ウィリアム 「だから、この私の命は彼らの死で繋げた汚い命に過ぎないんだ」

グランディス 「汚い命なんかじゃない・・・死んだ人たちにとっては希望の命です!」

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ウィリアム 「・・・そんな風に言われたのは初めてだ」

グランディス 「・・・」

ウィリアム 「とにかく・・・それ以降、ローラは変わってしまった」

ウィリアム 「ここから先は、ローラ本人に聞いてくれ・・・偵察隊によるとエルテンプロの入り口近くに安全地帯があるらしい」

ウィリアム 「彼女はきっとそこに姿を見せる」

ウィリアム団長の言った通り、エルテンプロ入り口近くの安全地帯に彼女はいました・・・。


エルテンプロ 安全地帯
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(上のSSをクリックすると拡大してご覧いただけます)

ローラ 「シリウスにはちゃんと伝えたのか?」

グランディス 「あなたが探しているのはユリアナさんではありませんか?」

ローラ 「!!?誰に聞いた?!ウィリアムか!?」

グランディス 「・・・はい」

ローラ 「くそッ、全部終わったらあの男の尻を蹴り上げてやる・・・で、お前たちは何が知りたいんだ?」

グランディス 「あなたの目的」

ローラ 「復讐・・・」

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グランディス 「復讐?」

ローラ 「愛する人を失ったことがある?ヴァンと言ったか?あのワカメ頭のメメント・モリ・・・あいつなら私のことを少しは理解できるかもね」

ローラ 「近衛隊に名乗り出て入った時に感じた教団の連中の体質は今も変わっていない・・・自分の出世と保身ばかりを気にしてる」

ローラ 「ケフェウスジョナサンの悲報も届いたが、教団はここで深淵と戦い散華していった勇士たちを、ただの消耗品としか考えていない」

ローラ 「彼らが言う光とは、誰のための光であり、誰を守る光なんだろうな・・・?その光が多くの犠牲の上に成り立つものだとしたら、私は光に導く道へ入ることを拒否する!これが私自身の決定だ」

ローラ 「もういいだろ?いい加減、私を追うのはやめてくれ」

そう言い残してローラさんはその場を離れます。

ビンセント 「ぅ・・・!」

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ビンセント 「おかしい・・・

ロト 「どうした?」

ビンセント 「これまでにない強い気運、深淵の気運を感じる・・・!」

一同 「!」

ビンセント 「ついて来るなら、来い!」

ビンセントを追ってエルテンプロ北側西側のエリアを繋ぐ回廊にやって来た一行は、そこで一体の悪魔と遭遇します!

ビンセント 「てめぇは・・・ナバス!!」

エルテンプロ(ミッションエリア)
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ミッション「運命の歯車」 (上のSSをクリックすると拡大してご覧いただけます)

ナバス 「あれ?キミはもしかして、あの時アビス様の恩恵を受けた人間かい?」
闇の聖職者

ロト 「恩恵・・・だと!?」

ナバス 「ここまで来るなんて、やっぱりアビス様の眼識はすごいよね」

ビンセント 「てめぇがそんな存在だったとはな・・・」

ナバス 「初めて見た時感じなかったの?ボクたちが良い存在なわけがないじゃん、おっかしーの!」

ナバス 「互いの利益に見合った取引をする・・・ただそれだけのことだよ、ユルゲンのやつみたいにね」

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ビンセント 「・・・(やっぱりあの男も一枚噛んでたか・・・)ユリアナ・・・そういう名前の女に会ったことはないか?」

ナバス 「ユリアナ?」

ナバス 「うーん・・・どうだったかなぁ・・・?」

ナバス 「あ!もしかして、神の加護を弾に込めて撃ちまくってたあの女の子のことかな?」

ナバス 「あの子の記憶は美味しかったなぁ」

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ナバス 「その子の隣で槍を振るっていた子の記憶も同じくらい美味しかったっけ」

ナバス 「まぁ今頃はここの何処かを彷徨っているアビス様の忠実な下僕なんだけどね!アハハ!」

ビンセント 「て、てめぇ!この野郎!!」

ビンセント 「おい、何処へ行く!」

ナバス 「何処にもいかないよ」

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ナバス 「気になるならここまで来てみな」

ビンセント 「何だって?!」

ナバス 「あんたじゃダメ、そっちの人間たちね」

ロト 「俺たちか?」

ナバス 「フフフ、ここまで辿り着けるかな?」

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一瞬でロト君たちの身体の自由が奪われ、這うような速さでしか前に進むことが出来なくなってしまいました!

ナバス 「ほらぁ、グズグズしてると深淵の群れが襲いかかってくるよー」

ロト 「くそったれ!身体がいうことを聞かねぇ!?」

ナバス 「ほら・・・もう少しだよー」

プシュケ 「これでどうだ!」

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ナバス 「へぇ、やるじゃない・・・もうそろそろアビス様に捧げてもいいかなぁ」

ナバス 「って、やっぱこの距離じゃ人間臭いからちょっと離れて!」

ロト 「ぅおッ?!」

三人はナバスの足元から数メートル先に弾き飛ばされてしまいます!

ビンセント 「てめぇ、俺たちをおちょくってんのか?!」

ナバス 「おちょくる?そんな言葉、ボク知らないなぁ」

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ロト 「何だったんだ、今のは?」

グランディス 「あのナバスの力で、聖物の効果が消されたのかも・・・」

ロト 「くそッ・・・あれじゃなんにも出来ねぇぜ?!」

ビンセント 「ローラって女は、てめぇのせいで怒りに囚われた!」

ナバス 「へぇ、そいつは朗報だ・・・あの女のおかげで困っていたところだったんだよねぇ」

ビンセント 「何ッ?!」

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ナバス 「ここを通ってエンセルラルに侵入できたボクの仲間がどれくらいかわかる?たったの1%にも満たないんだよ!すっくないよねぇ・・・なんでアビス様の軍隊がエンセルラルまで辿り着けないのかわかる?」

ナバス 「あのくそ女のせいだよ!」

ナバス 「ローラだっけ?とにかく、怒りに囚われているのなら丁度いい・・・」

ビンセント 「何だと!?」 

ナバス 「完全な人間と言うべきかな?神への信念が込められた正義の怒りと・・・怒りという感情そのものにとらわれた闇の怒り・・・一方に偏った力より、両方のバランスが取れた力の方が、より強いシナジーを発揮するんだ」

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ナバス 「その代表的な例があの女さ」

ナバス 「だから人間は捨て難いんだよ・・・いい養分になるからね」

ビンセント 「てめぇ!」

ナバス 「うるさいなー、もう運命の歯車は回り始めたんだ」

ナバス 「君たちはまだまだ美味しくなりそうだから今は見逃してあげるよ・・・じゃあ、ボクは帰るね」

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ナバス 「その時までせいぜい生き延びなよ、人間」

ナバスが去った後、一行は入り口近くの安全地帯に退却します。

ビンセント 「あんたはとても正義の人だと聞きました」

エルテンプロ 安全地帯
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ローラ 「何を言い出すかと思えば・・・何かいいことでもあったのかい、坊や?」

ビンセント 「あんたの怒りは人間としての度を超えてしまっている!」

ローラ 「何処で何を聞いてきたのか知らないけど、メメント・モリの坊や、中途半端な説教なら間に合ってるよ」

ビンセント 「待てよ!!」

ローラさんビンセントの手を振りほどくようにしてまた何処かへ行ってしまいました・・・。

アデ 「お待ちよ」

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グランディス 「アデさん!リサさんまで!?」

ビンセント 「何故止めるんだ!このままだとあのローラって女もナバスの野郎に・・・!?」

アデ 「喰われちまうってのかい?それはないだろ?あのコウモリ女が言ってたじゃないか、もう少し美味しくなるまで待つってね」

グランディス 「お二人は、どぉしてここに?」

アデ 「なぁに、ちょいと首を突っ込みたくなってねぇ・・・このロトが見初めた女マスケッティア殿のご尊顔でも拝ませてもらおうと思って来たんだよ」

リサ 「ロト君、一目惚れなんですって?」

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プシュケ 「まさか本気だったの・・・?」

ロト 「ご当主~!!!何てことを?!」

アデ 「ァハハ、隠さなくてもいいだろ?生涯二度目の恋だってね」

ロト 「ぅわわわッ!?」

アデ 「ということでだ、お前さんとプシュケはここで待機だ・・・」

ロト 「そんな、殺生な!オレも一緒に!」

アデ 「どうやらここは安全地帯らしい、一仕事を終えたら彼女は必ずここに戻って来るだろ?その時はあたしが許可する・・・押し倒しちまいな」

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ロト 「ぅげッ!?な、なんてことを?!」

リサ 「あらあら、そんなこと言って本気にしたらどぉするの?プシュケ、あなたは間違いが起こらないようしっかり見張ってて」

プシュケ 「わかりました」

ロト 「姉御ぉ・・・」

アデ 「さ、ビンセント、深淵とやらの気が濃い方へ案内しておくれ」

ビンセント 「ったく何て女たちなんだ・・・ま、嫌いじゃないけどな」

アデ 「ふ・・・」

まさかのおねえ姉御の乱入!ロト君プシュケをその場に残し、一行は北側エリアの南端、あの不気味な彫像があったあの場所へ向かいました!

アデ 「ようやく正気の状態であんたの姿を見ることが出来たよ」

エルテンプロ(ミッションエリア)
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ミッション「真実の憤怒」 (上のSSをクリックすると拡大してご覧いただけます)

ヴァン 「・・・勘違いするな」

ヴァン 「貴様らはただオルネラの犠牲を生贄に命を救われたクズ共に過ぎない」

ビンセント 「始まっちまったか・・・?!」

ヴァン 「お前たちに今少しチャンスをくれてやる・・・地獄の扉が開く前にこの扉自体を破壊できれば、深淵の群れがここになだれ込むのを防げるかもしれないぞ」

アデ 「上等だ!」

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ヴァン 「地獄の扉が開く」

ヴァン 「悪夢の始まりだ・・・」

おねえ姉御の超高速コンビを舐めてはいけません!

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ヴァン 「半分か・・・なかなかやるな」

リサ 「あらあら、漆黒の魔導師さんに褒められちゃったわ」

ヴァン 「!」

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アデ 「これでおしまいだよ!!」

次の瞬間、深淵の扉は消滅したのです!

ヴァン 「・・・」

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ビンセント 「もうやめるんだ・・・あんたがやろうとしてることは更なる犠牲を強いるだけだ!」

ヴァン 「ビンセント、お前こそ何も知らない・・・このアルモニアはこれ以上存在する価値がないのだ」

ローラ 「私もその点については異論は無い・・・でも、私が誰かを殺そうとしている一念は確かに存在している」

ローラ 「今、私の怒りの相手は・・・貴様だ、ヴァン!」

ヴァン 「相手をしてやりたいところだが、残念ながら先約がある・・・少し寝ていろ」

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ローラ 「くっ・・・」

ビンセント 「・・・(何であんたはいつもこうなんだ、ヴァン・・・ヴァン!)」

またしてもヴァンの強制睡眠発動!これって、ちょっとズルくないですかぁ?


エルテンプロ 安全地帯
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ローラ 「困ったやつだ・・・さらに強くなっている」

ローラ 「深淵に近づくほど強くなっているようだ・・・」

ビンセント 「・・・」

ローラ 「兄について何も知らないようだが・・・教えて欲しいか?」

ビンセント 「あんたがヴァンの何を知ってるってんだ?」

ローラ 「さぁ、あちこちで聞いたこともあれば、直接見たものもある・・・最近見た事のひとつは、私の目の前で教皇様をバラバラに屠ったことか・・・」

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ビンセント 「て、てめぇ・・・!いい加減なことぬかしてんじゃねぇぞ!!」

ローラ 「べつに信じたくないならそれでもいい・・・でもその証拠に、教団の方でも必死で私を探しているだろう?なにせ、唯一無二の教皇殺人事件の目撃者だからな」

ビンセント 「ほ、本当に・・・ヴァンが教皇様を殺したってのか?」

ローラ 「二度と同じことは言わない・・・ヴァンについてもっと知りたいのなら、その前に私の頼みを聞いてもらおうか」

ビンセント 「・・・何だ?」

ローラ 「シリウスを、ここに連れてきて欲しい」

大聖堂 拝廊(入り口側)
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シリウス 「わかりました!ちょうど教団からの要請事項もすべて終わったところですし、私が直接説得して復隊してもらうよう頼んでみましょう」

ロト 「そいつはどうかな?彼女、相等頑固だぜ」

アデ 「じゃ、あたしたちはそろそろ帰らせてもらうよ」

ロト 「・・・もういいんですか?」

アデ 「十分さ、お前さんの片恋相手も見たし、ヴァンとやらのご尊顔まで拝めたし・・・」

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リサ 「いい汗もかいたしね」

グランディス 「私たちはもうしばらくこちらに」

アデ 「この二人の気の済むまで付き合っておやり」

ビンセント、ロト 「・・・」

アデ 「じゃ、またな、シリウス」

シリウス 「はい!」

ロト君たち三人とビンセントシリウスエルテンプロで待つローラさんの元へ向かいます。

シリウス 「ローラ様!」

エルテンプロ 安全地帯
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ローラ 「久しぶりだな・・・この前会った時はあれこれ悩んでいたようだけど、今はかなりスッキリしたみたいだ」

シリウス 「はい!今の私にはこれから歩む道に対して確固たる信念があります・・・もうどんな試練にも揺らぐことはありません」

ローラ 「随分調子のいいことを言うようになったものだ」

シリウス 「ロ、ローラ様・・・?」

ローラ 「こんな意地悪を言うために呼んだんじゃないんだが、お前の顔を見るとついついな・・・ところで大聖堂はまだあの年寄りのハイエナが握っているのか?」

シリウス 「ベ、ベガ様になんということを?!」

いきなりローラさんは銃口をシリウスの顔に向けました!

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ローラ 「ベガだなんて一言も言ってないのにその名前が出たってことは、お前も思うところがあるんだろ?頭に大きな穴を開けたくなければ質問にだけ答えろ」

シリウス 「ベガ様についてですが・・・まだ幼い教皇様に代わって執務を代行しています」

ローラ 「そうか・・・教皇様のことは私も心配していたが、今のところはご健在なのだな」

ローラ 「アルモニアも今のところ平穏なようだし・・・アニスは、彼女は元気?」

シリウス 「はい・・・国におかしなことが起きた直後はどこか不安げでしたが、それでも今は元気にしています」

ローラ 「さてと、私が知りたいことは以上だ・・・さぁ、とっととお帰り」

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シリウス 「あ、あの、ローラ様!近衛隊へお戻りになるという話だったのでは・・・?」

ローラ 「そのことなら、この前、そこの連中に私の意志を伝えてくれと頼んだはずだが?」

シリウス 「で、ですが、近衛隊長の指揮がなければ絶対に彼らは動きません・・・!」

ローラ 「お前にも初めて話すことだが・・・私は教団に戻って自分の怒りを抑える自信は甚だ無い」

ローラ 「私はここに来た時に気付いた・・・人はね、愛する人を失った際の喪失感、そしてその喪失感が憎悪に代わって生じる超人的な人間という皮を脱皮して進化できるということに」

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[闇に染まりし者]正義の怒り

グランディス 「・・・(似ている・・・アデさんの過去と)」

ローラ 「私を見ればわかるだろう?」

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グランディス 「・・・(私は見た、ローラという女性の内面で激しく戦っている光と闇を・・・)」

グランディス 「・・・(そして、光が闇に塗り潰され消えていくところを・・・)」

シリウス 「ローラ様、何処へ!!」

ローラ 「・・・」

シリウスを先頭に、一行はローラさんの後を追いかけます!

エルテンプロ 東側エリア(ミッションエリア)
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ミッション「ローラの危機」 (上のSSをクリックすると拡大してご覧いただけます)

シリウス 「危険です、ローラ様!敵が強過ぎます!」

ローラ 「怯えているのか、シリウス?」

ローラ 「悪いが・・・私はもう失うものが無い!」

アビスデセース 「く、くうっ!」

ローラ 「そ、その声は・・・お前、まさか・・・」

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レナ 「に、逃げて・・・早く!」

ローラ 「レナ!!?」

ビンセント 「危ねぇ!」

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ローラ 「くっ・・・」

シリウス 「ローラ様!?」

グランディス 「早く!彼女を連れてここから退くわよ!」

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ロト 「あの光の中へ飛び込め!!」

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窮地を脱した一行でしたが、ローラさんの容体が想像以上に悪く、彼女をアポスタデロに連れて行くことにしました。


アポスタデロ 団長のテント横
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ウィリアム 「ロ、ローラ・・・なのか!?」

ローラ 「く・・・っそ・・・アポスタデロか・・・女の身体に気安く触るなんて、お前たち後で覚えていろよ・・・」

ウィリアム 「何故こんなに傷だらけなんだ?!」

シリウス 「巨大な槍を振るう女性の姿をした深淵から攻撃されました」

ウィリアム 「・・・まさか!!?」

ローラ 「多分そのまさかだろうな・・・私もそう思って動揺したところにまともに喰らってしまった・・・」

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ウィリアム 「彼女にやられたのなら治療を急ぐ必要があるぞ!」

ローラ 「その通り・・・だな・・・くっ!」

シリウス 「外傷はさしたるようには見えませんが、そんなに深手なのですか?」

ウィリアム 「彼女の攻撃が原因なら多分身体の中の方がめちゃくちゃになっているはずだ・・・物理的な攻撃ではなく、精神被害だからな」

ウィリアム 「深淵に染まっても彼女の本来の能力は失われていないということか」

ローラ 「私も焼きが回ったな・・・この程度で、痛みなんか露程も感じなかったのに・・・」

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ローラ 「おい、そこのヴァイキング・・・済まないが、一つ頼んでもいいか?」

ロト 「な、何でも言ってくれ!」

ローラ 「アニスから・・・薬をもらってきてくれ」

ロト 「精神被害に効く薬なんか、あるのか?」

ローラ 「この傷は特殊な製法で作られた薬でのみ治療できる・・・だから、誰も彼女とやり合うのを嫌がってたのさ」

ロト 「とにかく行ってくる!」

大聖堂 内陣
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聖女アニス 「あ、帰ってきた!帰ってきたら渡そうと思って聖水や色々準備してたの・・・」

ロト 「それより、緊急事態だ!」

聖女アニス 「ど、どぉしたんですか?」

ロト 「ローラが負傷した」

聖女アニス 「そんな・・・!?か、彼女はアルモニア近衛隊の隊長ですよ」

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聖女アニス 「からかってますよね?違う、嘘だと言ってください!」

ロト 「嘘じゃねぇ!団長の話だと、精神への致命的なダメージを受けたらしい」

聖女アニス 「そ、そんなことに・・・」

聖女アニス 「こ、こんなことをしてる場合じゃない!は、はやく薬を・・・きゃッ!」

ロト 「・・・(転ぶほど動揺してるってことか・・・無理もねぇ、オレだって・・・)」

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聖女アニス 「多分その傷、私が考えているものであっていると思います・・・でも大部分の薬剤は聖堂にあるのですが、いくつか足りません!」

ロト 「何を持ってくればいい?」

聖女アニス 「必要なのは、グローストーン30です」

ロト君、なけなしの小遣いからグローストーンを用立てます。

聖女アニス 「これがローラ姉さんを治療する薬です・・・直接塗布しないといけないので、姉さんに必ず渡してください、急いで!」

アポスタデロ 団長のテント横
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ローラ 「私が自分でやる・・・」

ローラ 「それとも、そんなに私の裸が見たいのか?」

ロト 「ぅ・・・」

ローラ 「そこの男ども・・・今すぐ後ろを向け!」

ローラ 「女が服を脱ぐ時は後ろを向くのが当然だろう、そんなマナーも知らないのか?」

ロト、シリウス、ビンセント 「!」

アニスの調合した薬はローラさんの傷をみるみるうちに癒やしていきます・・・!

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ローラ 「あの深淵・・・確かにレナだ」

ウィリアム 「やはりそうだろうな・・・相手の悪の感情を利用して精神打撃を与える攻撃・・・レナ以外には考えられない」

ローラ 「ひとまず、戻りながら考えてみることにするか・・・」

ローラ 「ウィリアム・・・ありがとう」

ウィリアム 「傷が癒えるまでここにいることだってできるんだぞ?」

ローラ 「・・・私は一人でいるのが好きなんだ・・・(これ以上周りの人間を失いたくないから・・・)」

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ウィリアム 「まだ傷が治りきっていないはずだ・・・彼女がまた無茶をしないよう、君たちが付いて行ってくれないか?」

ロト 「合点だ!」

シリウスビンセントをそこに残し、三人はローラさんの後を追いかけます。

エルテンプロ 安全地帯
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ローラ 「ふふ・・・結局ついてくるのね」

ローラ 「いずれにせよ、相手がレナなら話は変わる・・・それに、聖騎士団の旧駐屯地にヴァンが入り込んだ」

ローラ 「ここの活路を開くにはシリウスの言う通り近衛隊が動かなければならないだろうな」

ロト 「あんたが戻って近衛隊を率いて来たらどうです?」

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ローラ 「残念ながら、私の不在期間は20日を遙かに越えている・・・教団の規則によれば、現在はベガのやつに近衛隊の指揮権は委譲されたはず」

ローラ 「私が地上に戻ったとしても、近衛隊の指揮権が私に戻ることはない・・・あの老いたハイエナのことだ」

ロト 「んじゃ、ここで起こったことについて何の報告もしないつもりですか?」

ローラ 「・・・そうだな」

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ローラさんは耳のピアスを外すと取り出したメモと一緒にしてロト君に託します。

ローラ 「ベガに必ずこのピアスとメモを見せるんだ・・・ただし、メモの中身は絶対に見るなよ」

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ロト 「ぉ・・・おう」

って、見る気満々じゃないですか?


大聖堂 翼廊大司教の間
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大司教ベガ 「あぁ、ちょうど良いところにいらっしゃいました・・・シリウスから受け取った報告書をもとに今ローラとヴァンに対する懲罰委員会を開くところです」

ロト 「・・・(シリウスのやつ、バカ正直にそのままの内容で報告書を出したのか・・・!)」

大司教ベガ 「懲罰委員会に参席されますか?」

ロト 「もちろんだ!」

30分後、大司教ベガの間に集まった委員会のメンバーによって、二人の懲罰委員会が始まりました・・・。

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大司教ベガ 「神の志を奉ずるしもべたちよ、今日は教団に逆らうヴァンとローラに対する処遇を問いたく存じ、お時間をお借りしたい」

大聖堂 翼廊大司教の間(ミッションエリア)
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ミッション「イヤリングの盟約」 (上のSSをクリックすると拡大してご覧いただけます)

大司教ベガ 「ヴァンというメメント・モリは教皇様の恩恵を受けたにも関わらず、その恩恵を忘れ、教皇様を殺害しました」

大司教ベガ 「前近衛隊長ローラもまたアルモニアの多大な恩恵を受けたにも関わらず、聖なる任務をないがしろにした上、教団に反する態度を見せています」

大司教ベガ 「このような者たちを教団は理解するべきでしょうか?私にはよくわかりません」

大司教ベガ 「極悪非道な彼らを裁くべきだと思いますが、皆様の考えは如何でしょうか?」

大司教レノン 「大主教兄弟の意見に同意します・・・残念ながら彼らは神の志に反した者、彼らの処断を主張します」

大司教ベガ 「他の兄弟も異存は無いと思います・・・では、皆様の旨を反映し・・・」 

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シリウス 「そんなはずはありません!ヴァンはともかく、ローラ様が異端だなんて!?」

大司教ベガ 「では、君は3ヶ月近くも不在の近衛隊長が自分の責務を果たしているとでも言うのかな?」

大司教ベガ 「今、この時、またあのヴァンのような賊が現れて教皇様を殺害しようとしたら、誰がそれを阻止するのだ?」

大司教ベガ 「異端は言い過ぎだとしても、与えられた責務を放棄することも重大な罪だ!その罪を裁くべきでは?」

シリウス 「・・・(何故彼らは同じ神に仕えているにも関わらず互いを裁こうとするのだ!何故だ・・・?!)」

ロト 「ちょっといいか」

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大司教ベガ 「参席を許したとはいえ、部外者は口を挟まないで欲しい・・・こらはアルモニア神民たちの問題ですから」

ロト 「そういうわけにもいかなくてね・・・ローラからの手紙を預かってきている、それにこのイヤリングも一緒に・・・」

一同 「!!!」

ロト君のこの一言で、集まった懲罰委員の間に動揺が広がります・・・!

ロト 「彼女は必ずこう伝えて欲しいと言っていた・・・イヤリングの盟約に従って、近衛隊をエルテンプロへ出兵させろ、ってな」

大司教ベガ 「君たちはそのイヤリングの意味を知ったうえで私にそれを見せているのか?!」

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ロト 「さぁ?だが、こうすればあんたが嫌な顔をするはずだと言ってたぜ」

大司教ベガ 「イヤリングの盟約を宣言した以上、彼女の命は保証できなくなる!本当にイヤリングの盟約を私に伝えるつもりか!?」

ロト 「それが、彼女の望みだからな」

大司教ベガ 「い・・・いいだろう」

大司教ベガ 「アルモニア近衛隊は現時刻を以て出兵の準備に掛かれ・・・準備が整い次第、即時、エルテンプロへ向かう」

大司教ベガ 「ただし!全ての状況が収束し次第、ローラコンスタンスはその責任を問われ、火刑台に処せられることになるだろう!」

大司教ローラさん手紙を床に叩きつけようとしましたが、手紙はそれをあざ笑うかのようにヒラヒラと床に落ちていきました・・・

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シリウス 「・・・一体あの手紙には何と書いてあったのです?」

ロト 「余計な真似はせずに近衛隊を送れ・・・頭に風穴を開けたくなければな、だってよ」

シリウス 「ハ、ハ、ハ・・・あの人らしい・・・」

ついに教団委員会の首魁である大司教に直接ケンカを売ったローラさん、この後、どんな運命が・・・!

エミリ 「それにしても、おねえと姉御、随分タイミングよくエルテンプロに現れたわよねぇ?もしあの時二人が行かなければ、ロト君たち三人じゃあの深淵の扉を時間内に破壊できたかどぉか・・・?」

アデ 「うちにはこと情報集めに限っては優秀な眼と耳を持ったのが一人いるからね」

エミリ 「ぇ・・・?それって・・・探偵さんのこと?」

アデ 「あたしらがアルモニアに渡ってからすぐ、あいつも向こうに行ってもらった・・・まさか、地下に潜って情報集めをしてるとは思わなかったけどねぇ」

エミリ 「!!!?」

神聖アルモニアEPISODE2 ~混沌の寺院~3へ) 

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